都会の人が知らない森の新陳代謝・藤害

日本の森で、藤が多く見られるようになりました。
寄生した木を枯らしてしまうため、藤害などと呼ばれています。
藤害って、本当に害なのでしょうか?
 

日本の森は人間が管理してきた

森の新陳代謝は、様々な形で起こっていると思います。
私が感じることのできる新陳代謝の一例が、藤害と人間が呼んでいる現象です。
藤って植物をご存知ですか?

藤

nyochi / Pixabay

フジは紫のきれいな花が咲く植物で、つる植物の一種です。
公園などでは藤棚が作られてますよね。
人間が作った棚に藤を這わせて、日陰を作り、花を楽しむ空間が作られます
近年、日本の林は森は、藤が増え、山で紫の花を見るようになりました。
一見これだけ聞くと、何のもんだも無いように思われますよね。
しかし、藤は、自分が寄生した木を枯らしてしまうほどの成長速度を見せます。
藤が取りついた木は、藤の葉が生い茂り、自らの葉が太陽光を浴びることができず枯れてしまいます。
枯れた木は、藤を支えることができなくなり倒壊して、森にぽっかりと穴が開くのです。
これが藤の害、藤害と呼ばれていて、近年日本の森で多発しています。
 
木に寄生する藤
なぜ近年かと言うと、以前は日本の大部分の森が人間の管理下にありました。
人間が管理する森では、藤の弦は様々な用途に使われるため切られていたのです。
さらに管理された森林では、下草を刈って、木を育てていたため藤が増えることはありません。
里山でも、柴刈りが行われるので、藤が大量に増えることはありませんでした。
最近の森は、人間が管理することを止めてしまったため、藤が増えることとなりました。
 
ただ、藤が増えるのも自然の一部、森の新陳代謝なのです。

自然の森も新陳代謝している

森の一部に藤が生え、増えていくとどうなるでしょう?
藤は宿主の木を枯らしてしまいます。
もちろん、1年2年でそんな事にはなりません。
取りつかれた木も、藤よりも成長が早く、枯れることのない物もあります。
枯れた木は、自分と藤の重量がかかるため、その重量に勝てずに倒壊してしまうことも多いのです。
すると、森の真ん中にぽっかりと穴が開きます。
木の高さが引く部分が出来上がるわけです。
藤は、自分自身だけだと地を這うしかできない背丈の低い植物です。
ぽっかり森の中に空いた場所は、下草たちのオアシスになります。
太陽が差し込むため、下草が育ち、藤の間から頭を出してきます。
藤は、下草にのしかかる事はできないため、背の高い下草の下になってしまい、勢力を弱め、やがて枯れてしまいます。
すると、今度はそこに広葉樹や針葉樹の芽が出ます。
この下草たちを押しのけて育った背の高い木が育ち、再び元の森へと帰っていく。
これを繰り返し、新陳代謝しながら何千年も時を重ねるわけです。
 

自然の側に暮らすウッディタウン

ゆりのき台公園
自然と暮らしが近いといろいろなことが見えてきます。
今日お話ししたことは、山奥深い原生林で起こったことではありません。
私の住んでいるニュータウンの近くの林で起こっていることなのです。
私が住む、北摂三田ウッディータウンは、区画整理された宅地のすぐ外側は森です。
ゴルフ場に面しているところもありますが、ウッディタウン自体が高台の大地をならして作られた宅地です。
周りより少し高くなっているので、外延部は林になっています。
だから、家のすぐ横が林なんて家もあります。
林が近いと、虫が飛んできたりって事もありますが、
春から夏にかけては外で「ホーホケキョ」と鳴き声が聞こえたり、
道に雉が美しい羽根を見せていたり、なごむシーンも数多くあります。
夏は気温が33℃以上にはめったに上がりません。
太陽が沈むとともに、周りの森からひんやりした風が吹いてきます。
生活面では、道も広く、区画整理がされているので、車での買い物が楽。
歩行者専用の道路も多く、自転車や徒歩での移動も、車の危険にさらされることなく動けます。
住みやすく、快適なニュータウン暮らしはおすすめのライフスタイルです。

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