空気を読むな!想像せよ!多角化経営するブラザーの戦略

カラオケのJOYSOUNDがブラザーの事業だったとは知らなかった。
ブラザーと言えば、ミシンって言う人はかなりの高齢者ではないだろうか。
あるいは手芸の趣味を持つ人だろう。
ブラザーと言えば、プリンターやFAXのメーカーと印象の方が高い。
実際にはブラザーは、様々な事業を展開する多角経営企業である。
その事業の一つが通信カラオケなのだ。

メーカーこそ失敗は宝

家電メーカーは、失敗しない様に経営を行っている様なイメージがある。
だから、お硬いイメージだ。
ITベンチャー等に比べて硬いというイメージなのだ。
しかし、物作りも、製品開発も他社に打ち勝つ競争力を持つためには、失敗が大切だ。
失敗をする事で見えてくる物が多いからだ。
失敗したからこそ、その先にある技術の利用価値がわかるのだ。
起業家だけではない。
失敗は、全ての想像活動の中で必要不可欠な物なのだ。
だから、一番いいのは、許容できる失敗を沢山する事だ。

失敗から生まれた通信カラオケ

ブラザーの場合も失敗の中から大きな事業となったものがある。
それが通信カラオケ事業なのだ。
もともと通信カラオケ事業の原点は、ゲームを通信で販売する事業だった。
TAKERUと言われるゲーム販売機を私はリアルタイムで見ている。
確か、このTAKERUでロールプレイングゲームツクールと言うソフトが販売されていたと記憶している。
プログラムを組まないでロールプレイングゲームを作ってしまおうと言うソフト。
今でこそ通信でソフトを購入する事が当たり前となっているが、当時はそんな概念はなかった。
更に、当時の通信速度は遅く、今に比べれば通信費用も高かった。
このTAKERUは、1000万の売り上げを上げるのに1300万かかる大赤字の事業だった。
しかし、ブラザーの社員たちは、この赤字の事業の中から未来の宝の山を見つけたのだ。
それが通信カラオケ。
ゲームを売るのではなく、カラオケのサウンドを売ったのだ。
新曲リリースからカラオケ用ディスクがカラオケ店に並ぶまでに数ヶ月かかっていたが、通信カラオケは新曲リリースと同時に配信が可能だった。
新曲を早く歌いたい人達にとって、この時間の差はとてつもないもの。
通信カラオケ事業は大ヒットとなった。

空気を読む社員より、ユニークな山師が欲しい

失敗を厳しく糾弾する行為を行う企業に、はたして未来はあるのだろうか。
失敗する事で、すぐに責任を取らせる企業も多い。
失敗に対して責任を取らせる行為は失敗に対してマイナスイメージを社員全体に押しつける。
今話題のテレビドラマ、ルーズベルト・ゲームで登場する青島製作所では、失敗した社員を更迭している。
 
 

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