マクドナルドで理解する受注生産とThe Goal

昔、マクドナルドでバイトをした事が有る人は知っていると思う。
昔のマクドナルドは、それこそ廃棄品の山だった。
マクドナルドは、ファストフードであるため、注文するとすぐに出す。
それが当たり前だった。
商品をすぐに出せば、回転効率が上がり、機会損失が減る。
売りっぱぐれがないって事だ。
ところが、直ぐにお客様に出そうとすると、作り置きをしておかないといけない。
だがしかし、商品の品質を保つため、作ってから確か10分すると全て廃棄する。
この作り置きが実はマネージェーの力量にかかっている。
社員のマネージャーもいればアルバイトのマネージャーもいるのだが、今から幾つのハンバーガーを作るのか指示を出すのが仕事だ。
マネージャーの予想が当たれば、廃棄は少ないし、お客様を待たせない。
ところが、マネージャーの予想が外れると、大量の廃棄品か、大量の待ち客で溢れる事になる。
原価が上がるか、売り上げが下がるか。
どちらにしても死活問題が、マネージャーの予想にゆだねられている。

マクドナルドのキッチンはセル生産

マネージャーの予想は曖昧。
いくら優秀なマネージャーであっても、全ての予想が当たるわけがない。
私は、マクドナルドでバイト経験があるが、予想だにしない来客は多々あるものだ。
私がバイトをしていた三ノ宮センター街店は、22時を過ぎた頃に大量来客と言う事が間々あった。
コンサート終わりのお客様がいるからだ。
ある程度予測はできるものの、全てを把握できない場合もある。
マネージャーの予測で、原価率や売り上げが変わるなんて曖昧な構造を変えたのが原田泳幸氏が社長になってからだ。
それまでは、大量生産向上方式。
一気に並べてハンバーガーを作り、作りをおきをしておく。
10分すると廃棄。
それを受注生産方式に変更したのだ。
ハンバーガーは注文が入ってから生産を始め、数分後には完成する。
作り置きがないので廃棄がない。
お客様は、少しは待たされるが、決して長く待たされるわけではない。
それは、ストッカーに予めハンバーグなどを調理しておくからだ。
ハンバーガーの品質を落とすのは、バンズにハンバーガーを載せて起る水蒸気や、ケチャップ等の水分。
この水分がせっかく焼いたバンズをダメにしてしまう。
しかも、外からハンバーガーを温めていても、中のハンバーグは冷めてしまう。
品質を落とさないためには、お客様に出す前に”ドレス”と言われるバンズにハンバーガーを挟む作業ををおこなう必要がある。

なぜ、受注生産なのか?

受注生産方式は、製造向上で、良く取られている生産方式。
普通、効率良く作ろうと考えると、製品を10台程度並べて、次々と同じ作業をおこなって行く方がいいと考える。
しかし、大量に並べて生産すると、様々な弊害が起る。
一番は、マクドナルドの例だ。
大量に生産した商品は、生産からの売れるまでの日数で決定していない。
マクドナルドの様なファストフードでは深刻。
品質を保つために廃棄処分されてしまう。
廃棄処分された商品は、そのまま原料費に上乗せされて行く。
受注生産であれば、材料費を最小限に抑える事ができる。
在庫はつまりお金だ。
材料を調達するのもお金だし、従業員に払うのもお金。
普通これらのお金は、銀行等から調達する事が多い。
納品して、代金が入れば利子を足して返す。
大量に作れば大量のお金を借りなければならず、利息も増える。
作っても作っても銀行に利息を払うために作っている様なものだ。
受注生産であれば、在庫を持つ事はなく、原材料費も最小ですむ。
利息も少なくなり、結果利益が上がるというわけだ。

生産を見直して利益を出す

この辺りの仕組みを詳しく書いた本が、エリヤフ・ゴールドラット氏の書いた『GOAL』だ。
この本は、製造業に従事する人だけではなく、多くのビジネスマンに読まれた。
しかし、中身をなかなか理解できないという話を聞く。
経営者ならいざ知らず、普通のサラリーマンにはなじみの無い話だからだ。
ここで、マクドナルドの話を思い出しながら『GOAL』を読んでもらいたい。
すると、内容が見えてくると思うのだ。
 

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